PROFILE

サザンオールスターズ

■所属事務所:アミューズ

■所属レコード会社:ビクターエンターテイメント

■レーベル:TAISHITA(タイシタ)レーベル

 

デビュー以来、30年にわたって日本のポップミュージックのトップを走り続ける唯一無二のバンドである。青山学院大学の学生を中心に結成され、1978年6月25日にシングル「勝手にシンドバッド」でデビュー。何を歌っているのか分からない早口な言い回しと、桑田独特のしゃがれたボーカルで一気にブレイクする。過激なパフォーマンスとハチャメチャな歌詞内容ゆえに当初はコミックバンド扱いをされるが、1979年のシングル「いとしのエリー」のヒットを契機に評価は一転。メロディーメーカーとしての才能を高く評価されるようになる。

降、「チャコの海岸物語」、「ミス・ブランニュー・デイ」、「希望の轍」、「真夏の果実」、「涙のキッス」、「エロティカ・セブン」といった数々のヒット曲と名曲を世に送り出し、日本を代表するロックバンドとしての地位を不動のものとしていく。時代とともに新しいものを取りいれて見事に自分の武器にしてしまう驚異的な消化能力と、時代を鋭く切り取る“アンテナ感覚”は、桑田の天才的な才能そのもの。新旧の交代が激しい音楽界で常にトップシーンを歩み続けてきた理由が、そこにある。息の長いバンドだけに幅広い年齢層のファンを持つのも特徴のひとつだ。

2000年1月リリースの「TSUNAMI」はデビュー21年目にして自己最高セールスを記録し、第42回日本レコード大賞を受賞。「地元でライブをやりたい」という桑田の一言から茅ヶ崎市民が署名を行い、2000年夏に地元ライブが実現した。2001年8月にギターの大森隆志が脱退し、メンバーは5人となる。

2008年5月には、デビュー30周年を目前にして「2009年以降、無期限でサザンオールスターズとしての活動を休止する」ことを発表した。2013年にはデビュー35周年を迎え、5年間の沈黙を破ってシングルリリース&野外スタジアムツアーを敢行し大復活。2014年はシングル「東京VICTORY」をリリース、さらに9年ぶりの年越しライブを開催。2015年3月、約10年ぶりとなるアルバム「葡萄」を発表。そして2018年には、デビュー40周年を迎える。
 
2018年8月1日現在、バンドとしてはシングル55枚、オリジナルアルバム15枚をリリース。サザンオールスターズ名義の楽曲総数は、279曲[1]にものぼる。また、2015年現在の調査によると、バンドとしてのアルバムとシングルの売上枚数は4883万枚であり、B's、Mr.Children、浜崎あゆみに次いで第4位。ボーカリストという観点でみると、ソロ作品を含んだ桑田佳祐が歌うアルバムとシングルの売上枚数は6525万枚であり、稲葉浩志に次いで第2位である[2]。このように、バンドでもソロでも1000万枚以上を売り上げているアーティストというのは桑田佳祐のみであり、そのスゴさは特筆すべきものがある。

 

[1] メンバーのソロ、KUWATA BAND作品は除く。楽曲アレンジが異なっていても、メロディが同一であれば一曲とカウントした。「リンゴ追分」のように、作曲がサザンオールスターズでない楽曲であっても、アルバムやシングルに収録されている場合は一曲とカウントした。また、アルバム「稲村ジェーン」の稲村オーケストラ名義の楽曲もサザンオールスターズ名義としてカウントした。


桑田佳祐(くわた・けいすけ)

■生年月日:1956年2月26日
■出身地:神奈川県茅ヶ崎市
■血液型:A
■担当:Vocal & Guitars
■愛称:佳ちゃん、桑っちょなど

 

青山学院大学経営学部中退。本名同じ。1982年にはメンバーの原由子と結婚。メロディーメーカーとしての才能は秀でており、独特なボーカルで歌い上げる彼の世界はまさに“桑田ワールド”である。2000年代に入っておとなしくはなったものの、ライブパフォーマンスの派手さは有名で、ハゲヅラ、放水銃、半ケツなどの秘技が有る。ソロ活動も活発で、ヒット作は数知れず。現在、レギュラーラジオ番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」をオンエア中。1995年から20年以上続く、長寿番組である。


原由子(はら・ゆうこ)

■生年月日:1956年12月11日
■出身地:神奈川県横浜市
■血液型:B
■担当:Keyboards & Vocal
■愛称:原坊(ハラボー)

 

青山学院大学文学部卒業。本名桑田由子。サザンオールスターズの紅一点で、1982年にはリーダーの桑田佳祐と結婚。2児の母親である。癒されるスマイルとほんわかとした喋り方には、根強いファンも多い。「私はピアノ」でボーカルとしての才能が開花。ソロ作品にも名盤が多数有る。2002年には、1960年代の名曲をカバーしたアルバム『東京タムレ』が話題になった。実家は横浜・関内の老舗天ぷら屋「天吉」である。


関口和之(せきぐち・かずゆき)

■生年月日:1955年12月21日
■出身地:新潟県
■血液型:O
■担当:Bass & Vocal
■愛称:ムクちゃん

 

青山学院大学文学部卒業。本名同じ。だんまりとしていることが多く、無口の「ムク」が愛称の由来と勘違いされることが多いが、長髪姿が飼い犬の「ムク」に似ているという由来が有力だ。ほんわかとした人柄がにじみ出ているボーカルは、聞いていて癒される。ウクレレの名手としても有名で、ウクレレ教本やNHKの講座に登場するほど。音楽活動の他、小説、エッセイ、翻訳、コラムの連載など多彩な活動を繰り広げている。ウクレレ好きが講じて「ポエポエ」というウクレレ教室も経営している。 


松田弘(まつだ・ひろし)

■生年月日:1956年4月4日
■出身地:宮崎県
■血液型:O
■担当:Drums & Vocal
■愛称:ひろしさん、社長

 

宮崎県立宮崎大宮高校中退。本名同じ。透き通るようなハスキーボイスには、酔いしれるファンも多い。プライベートオフィス「BEAT CLUB」を設立しているため、「社長」と呼ばれることもしばしば。ソロ活動も活発に行っており、アルバムも数作発表している。熱狂的な巨人ファンとしても知られており、かわいい愛犬小夏ちゃんにはメロメロ。ファンクラブ会報の「芸術格闘塾」では盆栽や水墨画などに挑戦したこともあり、センスの良さを発揮している。 


野沢秀行(のざわ・ひでゆき)

■生年月日:1954年10月19日
■出身地:東京都
■血液型:A
■担当:Percussion
■愛称:毛ガニ、ケガちゃん

 

佐野日大高校卒業。本名同じ。下北沢で“ロフトのダニ”と言われ、そこでバイトをしていた大森隆志と出会ったことがきっかけでサザンに参加。いつの間にかメンバーになっていたことから、今でも「セミレギュラー」とバカにされることがある。ホラ吹きでも有名。車好きとしても知られ、自分のレーシングチームを発足させたほど。他にも、映画、テレビで俳優としての才能も見せている。